Gastnutzer
2. Juli 2023
バブル期にはそれなりのリゾートホテルだったのだろうと思いますが、だいぶ古びた印象のホテルです。ただ、スタッフ一丸となってがんばっているのが伝わるホテルでもあり、応援したいところです。が、さまざまな点でアンバランスなところが目立ちました。 【お部屋】 客室の内部は近年リニューアルしたようで、水回りもきれいでした。他の方の口コミにもある通り眺めは最高です。が、ドアは傷だらけでかな老朽化しています。とてもアンバランス。 【備品類】 歯ブラシなど、かなり安っぽいものです。メモ用紙やペンはありませんでした。消耗品でコストダウンしているのかな、と思います。タオルはバスタオルとフェイスタオルしかなく、温泉で使う「浴用タオル」はありませんでした。仕方なくフェイスタオルを浴用に使ったので、手洗いや洗面のさいの専用タオルがないことになり、バスタオルを使わざるを得ない状況に…。タオルもケチってるのかな。お部屋がそれなりのグレードなのに、消耗品やタオルのケチケチ具合が格安ビジホ並みで、なんともアンバランス。 【食事】 夕食は一応、洋食コースらしいのですが、なぜか「南蛮漬け」や「茶碗蒸し」といった和食メニューが入っていました。創作和食ってほどのセンスでもないし、正直、理解に苦しむメニューでした。「私は何を食べさせられているのだろう」と不安になる感じで、ここもバランスが悪かったです。 【レストランのドレスコード】 温泉大浴場があるので館内は浴衣でOKなのですが、レストランだけは浴衣NGです。が、上記の通り、お世辞にも正統派の洋食というわけではないし、レストランも昭和のデパートの食堂といった雰囲気なのに、ドレスコードにこだわるのもアンバランスだと思います。いっそのこと浴衣OKにして客がくつろげるようにして、「お箸で食べる創作和食」といったコンセプトの方が、バランスがよいのではないかと思います。 最近経営母体が変わったようで、スタッフの方々は一生懸命頑張っているんだなという感じは受けましたが、経営者のせいなのか、付いてるコンサルタントのせいなのか、迷走している印象です。ホテル全体として目指しているのは、中価格帯なのか、低価格帯なのか、そこが定まっていないので何もかも中途半端に見えます。 備品の貧相さに合わせるならば低価格帯にして、食事も朝晩バイキングにすればよいかと思います。もちろんレストランは浴衣OKで。いわゆる伊藤園ホテルやおおるりグループのパターンです。 お部屋のグレードに合わせるなら中価格帯も目指せるかも、ですが、備品のグレードを上げないと無理かと思います。加えてドアや廊下などのパブリックスペースの改装もしないと、バランスがとれないでしょうね。 作戦としては「低価格帯のホテルなのに、温泉もあってお部屋もいい」という売りで集客し、インバウンド客も狙って薄利多売するのが賢いかと思いますが…。
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